社会福祉法人 恩賜財団 済生会有田病院

治療の流れ/人工関節センター

外来受診

 股関節や膝関節の痛みがあり、また他の病院で人工関節手術を勧められたが不安がある。あるいは本当にその手術が適切なのか、このようなことでお悩みの方は当センターにご相談ください。スペシャリストの整形外科医が豊富な経験に基づいて診断し、患者様にとってベストと思われる治療計画を立て、十分なご理解いただけるように説明します。

術前の全身スクリーニング検査

 X線、CT、心電図、血液検査など糖尿病・高血圧などを行い、他の疾患があれば予め治療します。

入院・手術の前日

 可能な状態であれば、手術の前日に入浴もしくはシャワーを浴びて全身を清潔にしておきます。手術の前日は決められた時間以降は飲食を絶ち、手術にそなえて胃の中を空にします。手術に備え、気持ちを穏やかにしてゆっくり休み、体力を温存します。

手術当日

 手術の準備が整い次第、手術室(クリーンルーム)へ移動します。人工関節置換術の麻酔は全身麻酔(眠って意識がない状態)、脊椎麻酔あるいは硬膜外麻酔(下半身の感覚はなくなりますが、意識がはっきりしています)があります。

手術後

 尿道には排尿のための管、また手術部位には不要な血液などを外に出す管が入っています。

病室で

 手術直後から患者様の状態を観察します。また、深部静脈血栓症(静脈の血管の中で血液が固まること)予防のために弾性ストッキングを着用します。さらに血栓を予防するために下肢を圧迫して血行を促す器械を装着します。手術後の痛みには、必要に応じて注射、点滴、座薬などの鎮痛剤を投与します。

術後翌日

 ベッド上で座ってもらいます。可能であれば車いすで移動します。

術後2日目

 手術部位に入っている管を抜きます。その後、リハビリ室でリハビリ開始となります。

リハビリテーション

 当院ではリハビリ専門医が常勤しており、患者様ごとに術後のリハビリテーションのプログラムを作成し、訓練された理学・作業療法士と共にリハビリテーションを行っていきます。およそ約2週間で一本杖歩行が可能となります。

回復期リハビリテーション

 術後2週間頃に回復期リハビリテーション病棟に移り、リハビリテーション中心の生活となります。個人差はありますが、入院は約3~6週間となります。